税理士あるいは税理士試験について・・あれこれ

平成12年12月の税理士試験に合格し翌年の2月に税理士登録をしました。

38歳の時でした。

それから10年ほど経ち・・現在49歳。

もともとが「優秀」なタイプでななく、むしろ「落ちこぼれ」に属するタイプ。

受験履歴も長く16年に及びました。(う〜ん、ここで引かれそう・・)

 

時々ですが税理士試験や税理士に関する質問をいただきます。

・・返事は必ず返します。

 

で、思うのですが、税理士試験の合格はゴールではなくスタートです。

意外とそのことに気付かれていない方が多いようです。

税理士という資格は手段であり、本当の目的はどういう税理士になるのか?あるいは

税理士になって何をしたいのかなのだと思います。

 

試験には必ず答えがありますが、実務については自分で答えを出さなくてはなりません。

そして、その答えに責任を持たなくてはなりません。

でも、その苦しみも喜びもすべては自分だけの果実です。

苦しみに見合うだけの喜びも、必ずあると私は信じています。

 

税理士試験は、私ほどではないにしてもほとんどの方が長期にわたり受験を繰り返すも

のです。

短い期間で合格するに越したことはありませんが、つらい時期を過ごすのも結果的に自

分のためになるのではないかと思います。

そういうことの積み重ねも、税理士としての資質を鍛えてくれるのかもしれません。

 

合格さえできれば、つらかったことのすべてはいい思い出に変わるはずです。

「がんばる」という言葉は好きではありません。

いいことも悪いことも・・すべてを楽しみましょう。

いつかはすべて自分に返ってきます。

変な試験ですよね。

税理士試験は、60点以上が合格とされていますが・・それはある意味ウソ。

だいたい成績上位者10%前後が合格となります。

細かな配点は公開されていませんので、10%前後が60点以上になるように配点さ

れるというのが実際のところのようです。

ですから、たとえ自分が99点取れても、100点の人が10%いれば合格できないし、

50点しか取れなくても上位10%に入れば合格します。

実際、私が法人税を受験したときは、問題が難しくてぜんぜん出来なかったにもかか

わらず、合格したこともあります。

模範解答を見たときは、50点も取れていなかったと思います。

大勢の人が試験に向けて必死で勉強している中、また年々受験生のレベルが上がる

中で、上位10%に入ることはやはり大変な事だと思います。

合格するためには?

受験に対するアドバイスというわけでもありませんが、「最低限これだけは必要なこと

と思うことをいくつか書いてみたいと思います。

 

@学校を選ぶこと
  税理士試験は、上位10%を争う他人との競争です。(最後は自分との戦いですけ

  どね・・・)

  受験のための学校や雑誌もいっぱいあります。

  本や雑誌等独学で勉強しても、受験までのスケジュールは自分ではなかなか立て

  られないし、立てる時間ももったいないと思います。

  その点、学校では、試験までのスケジュールが最初から出来ていますし、カリキュラ

  ムも網羅されていて、かつ傾向も抑えていますので受験生は余計なことを考えず、

  勉強に専念できます。

  また、豊富な模擬試験も用意されていますので、事前に試験に慣れることも、緊張

  感を経験することもできます。

  全体の中での自分の位置も確認できます。

  近年の試験は特に、ボリュームも多く、考えることに多くの時間をさけません。

  学校では、数多くの問題を反復して何度も解くことにより、解答の要点を拾い出す

  訓練と、それを一気に書くという訓練をします。

  お金はかかりますが、結局この方法が一番の近道だと思います。

  それと、可能な限り通学することを薦めます。

  通信講座も、ほとんどの学校が用意しているようですが、自分で時間を管理してい

  くよりは、学校に時間を合わせていくほうが、計画的に勉強も進むと思います。

  自分で管理していくのは難しいですよ・・・ついつい怠けてしまいますし。

  可能であれば、やはり通学してナマの授業を受けるのがベストでしょう。

 

A憶えるべきことは決められた期間内に憶えること

  税法の理論などは、憶える(暗記するのに)のにとても時間がかかり、しかもかなり

  の数の理論を憶えなくてはなりません。

  当たり前ですが・・憶えなければならない理論は、その時々に必ず憶える事が大事

  です。

  一度憶えた理論も、時間の経過と共に忘れてゆきます。

  憶えることの繰り返しで、試験当日に、書けるようになっているのだと思います。

  その時憶えられなかった理論は、最終的に憶えられないと思ってください。

 

B試験前1ヶ月は受験に専念すること

  仕事をもっている人が、試験前1ヶ月間休むことは不可能ですよね。

  しかし、最後の1ヶ月くらいに、どれだけ集中して勉強できるかで最終的に勝負は

  まると思います。

  せめて、試験前10日から2週間の休みを確保する努力をすること(仕事を持ってい

  るとこれがとても難しいですね)、最後の1ヶ月きっちりスケジュールを作り、確実

  に予定をこなすことは絶対的に必要だと思います。

  この時期に、新たに憶えなければならない理論も出てきます。

  余裕を持って、というのはこの時期になると無理にしても、それでもやらなければな

  らないことはいろいろと出てきます。

  だからこそ、Aで言った憶えるべき理論はそのときに憶えておかなければなりませ

  ん。

  そして勉強をする場所も、自宅ではだめです。(自宅には、テレビや家族、その他気

  になるものがいっぱいありますから)

  なるべく学校などの自習室で勉強されることおお勧めします。

  私が通っていた大原簿記専門学校では、自習室があり試験前になると多くの受験

  が利用していました。(大原の自習室は静かだが熱い)

  学校のいいところは、涼しいこと(季節がらエアコンは勉強の能率を上げます。もっ

  とも寒すぎることもありますからセーターは必須アイテム)、必然的に勉強以外でき

  ないこと・・みんなの勉強している姿を見ていたら、怠けることはできません。

  「通う時間がもったいない」なんて言ってないで一度足を運んでみてください。

  かえって、学校までの往復は、気分転換と適度な運動になってちょうどいいですよ。

 

C受験勉強は試験直前まで続きます

  朝一の試験は9時からです。

  「7時には起きて」とか言われていますが・・・

  私は、最後の数年、前日夜10時ころ寝て、朝4時に起きて不安のある理論の特定

  の部分や、自分なりにヤマをかけた理論をまわしました。

  前日の記憶よりは当日の記憶です。

  そして当日試験会場では理論をいくつか、あるいは、特定の箇所をいくつか決めて

  最後の確認をしました。

  問題は前日の夜10時に寝れるかどうかなんです。

  私だけかもしれませんが、最後の1科目のときは、寝れませんでした。

  10時に布団に入ったものの、2時まで寝れずに、それでも4時に起きて理論をまわ

  して試験会場に向かった年もありました。

  おりしも雨が降っていて、泣きたくなるような朝だったのを覚えています。

  他の人に聞いたことはないのですが、最後の1科目ってみんなそうなのかな?

  どうなのでしょう?